東京都杉並区二日間。

2025年2月8日(土曜日)
朝、なんとなく4時30分頃に目覚める。「雪が降るかも」と聞いていたので、結露した窓を袖で拭いて外を見ると真っ白になっていた。これはマズいかもしれないと思い予定していた時間よりも1時間程度早く集合場所の知立市へ向かう。余裕ありそうだけど名古屋高速を使ったが思ったよりスイスイと進んだので早く着き過ぎたら何をして時間を潰そうかなんて考えていたが、三河へ入ったら渋滞。ダラダラと進むと事故が起きていた。後ろからパトカーが来てさらに先も事故が起きていたし対向車線も事故が起きていた。右往左往車線変更を繰り返す危険なプリウスもいて、ここは三河だとなんとなく悟る。結局集合時間よりちょっと早いくらいに着いたので先日今さらながらに購入した札幌のBIG BIG BITEのコンピ"FLYING V.A."を聴く。フリスビーにできるダンボールにCDが付いてる特殊仕様。意味わからなすぎて最高である。

VIDEO GIRLメンバー集合して東京へ向かう。
途中で立ち寄ったサービスエリアでパンの移動販売があったのでクロワッサンを購入。購入時に「家に帰ってからトースターで温めるとより美味しくいただけます。」と言われたが僕たちにそれは無謀だ。すぐに車で食べたけどほんのり温かく、パリパリな生地で十分に美味だった。
その後、別のサービスエリアへ寄り蕎麦を食べる。久野さんだけラーメンを注文していて、前々回行った西横浜の時と同じく久野さんのラーメンだけ遅くなるのでは?と予想されたが今回はすんなりと出てきた。
渋滞することもなく東京ICへ着き、下道で東高円寺へ向かう。地図上ではガッツリ直進し曲がるを数回繰り返せば行けると思っていたが、側道へ入ったり高速の入口を回避したりと細かい動きが必要で、東京の道路事情は複雑すぎたのでやっぱり車の走りやすさについては愛知県最高となった。(※ただし運転については荒い。"名古屋走り"というワードがあることがそれを物語っている。)

東高円寺二万電圧の場所を確認後、予め調べておいたコインパーキングへ行き停車したがあまりにも車体が道へはみ出していたのでよく見ると小型専用のコインパーキングだったので、諦めて別のコインパーキングを探す。広くて結構良い駐車場を見つけて停めれたので休憩。タカ君選曲でメタルが流れており、「メタルとは何か?」というのを少し教えてもらいつつ、Wikipediaで調べてみたが歴史深過ぎてビビる。 機材搬入をしてからリハ。ステージ背面にドカンと"二万電圧"の文字に圧倒。凄くライヴハウスらしいライヴハウスって感じで少し懐かしさもあった。

リハを終えて、高円寺の覇者(?)ユウジン君案内で街ぶら。「今日Tシャツ掛けるハンガー忘れたわー」なんて話してた矢先にご自由にお持ちください的なハンガーがあり上手くできすぎてて笑った。徘徊の末にたどり着いた中華屋へ行く。昼15時とかそれくらいの時間だったけど宴会みたいなのしていて東京は凄いなと思った。ちょっとしたツマミ程度食べたけど、餃子が皮厚い系で美味でした。

ライヴハウスへ戻って少ししたら開場。開演時間まで1時間くらいあったので続々と人が集まって開演前からほぼ満員では?というくらい人が集まっていた。

serial experiments…10月のEL PUENTE以来の対バン。バンドとしてもその日ぶりのライヴだったらしい。開始数秒でVoの方がフロアへ飛び込んできて「今日はヤバくなりそうだ」と個人的にテンションが上がる。前も思ったけどLocustみたいでかっこいい。

NINJA BOYZ…めちゃくちゃ久々に見たけど相変わらず音がデカくて最高。山口君のジャンプの仕方とかダイヴの仕方とかマジでソレって感じがツボです。同世代がバリバリライヴやってるのとかやっぱり嬉しい。

KINGKILL…初めて見るバンドだったけど、ファストでヴァイオレンスでかっこよかったです。ガラッとフロアがピシッと張り詰めた空気感になったような気がする。

六根 ROCCON…昨年7月の田端さん企画以来の対バン。短い持ち時間の中ババッとやりつつも静な部分もしっかりやっていたのがめちゃくちゃ良かった。うるさいだけも好きだけど、静と動があるバンドとかはもっと好きだ。

高倉健…映像を見たり音源を聴いたりと知ってる気にはなってたけど、ようやくライヴが見れた。ド直球なファストコアと思いきや絶妙に捻くれていて誰をも置いていくようにひたすらにプレイするのが最高にかっこよかった。

ENEMA…2年前のVIDEO GIRL企画振り。ヤバい空気プンプンに出ていたしフロアのモッシュがヤバかった。その中でもleechオオタ君がぶっ飛んでて最高だった。ネモト君のギタープレイはかっこよすぎる。

FIGHT IT OUT…人が入りきれないパンパンなフロア。僕はギリギリ中に入って最後列で見てた。正直ほとんど見えなかったけど、ライヴが始まってしばらくしたら鼻血出しながら人を掻き分けて外へ出ていく人がいて何か凄いことが起きてると思いました。

DREADEYE…何年か前に名古屋新栄Vioで見てめちゃくちゃかっこよかったのを覚えている。メンバー編成も変わってたと思うけど、めちゃくちゃヘヴィでファストでかっこよかったし、あっという間にに終わってヤバかった。

VIDEO GIRL…我々、今年初ライヴ。やっぱりライヴは楽しい。今年もよろしくお願いします!

SLIGHT SLAPPERS…何回ライヴを見てもやっぱりめちゃくちゃかっこいい。何がどうしてかっこいいのかは正直わからないけど、圧倒的なライヴだった。SLIGHT SLAPPERSの企画で自分たちのライヴ直後に見れたってのも個人的に上がったポイントだったかもしれない。出番直後だったので袖から見てたけど、フロアの人たちもみんな笑顔で見てたのがそれも含めて最高だった。ライヴを見たり、CDやレコードで聴いたりしていたバンドと対バンできるということはやっぱり幾つになっても嬉しいもんだと再確認。
ライヴ後、打ち上げというよりかは箱で飲むという感じでいろんな人と話した。最近は関東の人の優しさに気付くことが多い。"東京の人間は冷たい"とよく耳にする。確かに大半はそうなのかもしれないけど、バンドやってる人にはそういう人が少ないようには思う。冷たい人も大体が何らかの理由で上京している地方出身者なはず。"東京に染まる"とはそういうことなのかもしれない。

ユウジン君とVIDEO GIRLで近くの串カツ田中でメシを食べに行く。紅生姜マヨがめちゃくちゃ美味という話になったが、タカ君が「当たり前でしょ。たこ焼きもお好み焼きもそうでしょ。」と冷静に言っていて全員納得した瞬間が完全にハイライト。ちなみに僕は紅生姜マヨがめちゃくちゃ美味なことは前から知っていたが黙っておいた。

ユウジン君と別れて僕らは荻窪のカプセルホテルへ。念の為アラームを7時30分にセットしてすぐ寝た。

2025年2月9日(日曜日)
朝6時過ぎに勝手に起きる。まだ早すぎると2度寝しようと試みるも近くの誰かのイビキが気になり寝れそうになかったので風呂へ入る。そういえば前に泊まった時にライヴで膝をパンパンに腫らして風呂でマッサージをしていたなと思い出す。

腹が減っていたので無料で食べれるカレーを食べてからカプセル部屋へ戻りダラダラと過ごす。少ししてからタクと少し喋り、久野さんとも少し喋って漫画ワンピース1巻を読む。1巻の時点で面白さヤバいけど、何より展開の速さに驚く。

集合時間の少し前に外へ出て散歩でもしようと歩き出して数分後に散歩していたタカ君と遭遇したので散歩は中止してホテル前へ戻る。全員集合してから昼食を求めて少し歩くも富士そばを見つけて富士そばで紅生姜天蕎麦を食べる。富士そばはファストで最高です。

車でダラダラしてから阿佐ヶ谷Zotへ向かうも7分くらいで到着したので改めて車でダラダラする。
住宅街にあるスタジオで駐車場は裏路地にあったので帰り道を確認する為にタクと歩いてみたけど、とても車で移動するような場所じゃないなと思うほど狭くて東京の車乗りに敬礼したくなった。

機材を搬入する為、スタジオの中へ入る。めちゃくちゃ丁度良いサイズのスタジオでワクワクした。スタジオも普通に営業している中でのライヴで、なんとなく京都リンキィディンクスタジオを思い出した。
ある程度の時間になったら人が集まり始めて、予定の5分後にライヴが始まる。

Mea culpe…ギターの人がAnd Protectorのパーカーの中にpenisboysのTシャツ、ドラムの人がShonen batのTシャツだったりでどんなバンドなのか全く想像つかなかったけど、あれやこれやごちゃ混ぜになったハードコアパンクでかっこよかった。途中でベースとギターが楽器を投げ出してモッシュしだしたり、置いたままのベースを琴みたいに弾いてたりで、そういうアホ感がまた最高に良かった。

AFTERDISMANTLING…初めて見たバンドですが、グラインドって言うんですかね?疎いんで正しい表現かわからないけど、とにかく速くてかっこよかった。ドラムの方をめちゃくちゃ見たことあるなと思ったら、Square The Circleの人だと知る。

VIDEO GIRL…やっぱりスタジオライヴの方が慣れてるような気はする。人が間近にいるスタジオライヴはテンション上がる。

penisboys…ようやくライヴ見れたけど圧倒的なライヴをしててめちゃくちゃかっこよかった。やっぱりガチャガチャしたハードコアは好物だったしその中でピアニカのメロディーがまた最高だった。最後に西田さんとナミちゃんがバトルしてたのも含めて最高だった。

Doomsday…めちゃくちゃ速くてかっこよかった。速いって正義かもしれない。特にドラムの速さとプレイが際立ちすぎて目が離せなかった。最後の最後に謎にTシャツで顔隠して叩き出したアホ感がまた最高でした。 ライヴ後、打ち上げは高円寺駅近くの中華料理屋へ。「いつも客いなくて空いてるから良い」とエイシさんは言っていた。その代わりメニューにあっても提供できないものとか沢山あったり店員さんにキレられたりするのもまたヤバかった。ただし軟骨唐揚げがめちゃくちゃ美味なのでまた行きたい。
ライヴに遊びに来ていたDEBAUCH MOODの方がいてレコードのこととか話せて良かった。ただめちゃくちゃベロベロに酔っ払ってて呂律回ってなかったのとか最高でした。
最終的に2日間遊びに来ていたというまっちゃんという少年が号泣してシメ。朝読んだからかわからないが、ワンピースのルフィが泣くみたいな鼻水垂らしながら泣いてたのヤバかった。

打ち上げを終えて帰る前に阿佐ヶ家へ寄ろうと思ったが並んでたので諦める。めちゃくちゃ寒い夜にラーメン食べたかったが仕方ない。また行こう。
結局、足柄SAの吉野家で蕎麦と牛丼を食べた。今回の東京遠征2日間で蕎麦を3回食べるというちょっと健康的な食生活を送りましたとさ。
なんやかんや喋りながら帰ったけど、愛知県入った辺りで何度か寝落ちするも、知立へ着いて荷物を積み替えたりしてる中で再びテンションは上がり眠気は一瞬引いた。1人での帰り道、国道23号と名古屋高速を普段よりゆっくりめに走ってたけどなんだか一瞬で家についた感覚。penisboysのアルバム"ATSU WO NATSUMETE"を改めて聴いたけど最高だった。

物凄く良い2日間でした。"バンドって最高!"、"ライヴって最高!"とそんなことを改めて思いまくっていると同時に"まだやれる!"、"もっとやれる!"と喝が入りまくったと個人的に思う。諸先輩方もそうだけど、やっぱり同世代の友達の活躍は非常に刺激を受けまくるので刺激をもらいつつも与えられるようになれたら良いなと自分に課題を与えたい。 そして今回の2日間の各日で対バンだった高倉健 / penisboysのsplitレコ発名古屋をVIDEO GIRL企画で行います。最高な1日になりそうなこと間違い無しなので、是非ともよろしくお願いします。
次のライヴはundermarkで札幌です。2022年夏以来の札幌。憧れの地はやっぱり楽しみであります。